[studies on Various Hematopoietic Organs by Fluorochrominized Tissue Culture with Special Reference to Its Clinical Application to the Diagnosis of Leukemia].

概要 造 血臓器 の体外 組織培 養 を蛍光 色素acridine orangeで 染 色 し,蛍光顕微鏡 で観察 する方 法(蛍 光培養 法)を 案 出 し,広 く臨床 に応用 して,主 として白血病の 診断に役立 たせ ようと した.骨 髄,リ ンパ節,さ らに腹腔 鏡直視 下に生検 して得た脾組織 片 を平木式培 養盤 で培 養 し,acridine oramgeを 培 地濃 度1万倍 とな るよう加 えた.正 常人骨髄,脾 お よび リンパ節の培 養増生帯は 中心部 が密で,周 辺 に向っ て漸 次疎 とな り,骨 髄では顆 粒 球の蛍 光 に より赤 澄色を,脾,リ ンパ節 では リンパ球 に より黄 緑 色 を呈 した.白 血 病の各臓器 の増生帯 は非 常に稠密 で,辺 縁が鋭利 に区画 され,幼若細 胞の蛍光 に よ りび まん 性緑 色を呈 し,放 熟細胞が混 在す るにっれて骨髄性 では赤櫨 色を,リ ンパ性 では黄緑色 を おび,単 球性 では顆 粒球,リ ンパ球 も混 在 したため,緑 色,赤 澄 色,黄 色が混 じた多 彩な蛍光 となっ た.慢 性 白血病 では成熟細胞 の蛍光 に支配 された二重増生 帯を形成 した.各 白血病お よびその 勉の疾 患 の増生 帯は,増 生様 式お よび蛍光 に差 があ り,本 法を白血病 の 診断 に利 用 しうる.